About
サッポロ・アート・インデックスは、札幌市が2022年度に公募を行った「札幌市文化芸術創造活動支援事業」の助成を受けて企画されました。本事業は、本州と海を隔ている札幌での活動を全国的に知ってもらうハードルの高さ、質の高い作品や専門家が札幌まで来ないことから拡がる文化資本格差など、札幌・北海道が抱える地理的負荷を成長の伸び代と捉え直し、道外や海外へ活動領域を広げるための支援を行うために企画しています。
サッポロ・アートイ・ンデックス2025では、アーティストやアートマネージャーの自立を支援するためのスクール「インディペンデントのスクール」の開講と、公共空間を舞台に、まちの空白をアートで彩る「Art in Public」を実施します。
主催:一般社団法人PROJECTA
助成:札幌市(令和7年度 札幌市⽂化芸術創造活動⽀援事業(社会連携事業))
「サッポロ・アート・インデックス 2025」 は札幌市が2025年度に公募を行った「札幌市文化芸術創造活動支援事業」の助成を受けて実施します。
インディペンデントのスクール/Art in Public
北海道・札幌は、海を隔てた地理的要因から他地域とのつながりが限られており、情報格差が大きく、輸送・移動コストも高いという課題があります。その結果、道外へ活動を広げるハードルが高いのが現状です。また、作品制作を続けるために他の仕事を行うパートタイム・アーティスト(兼業作家)や季節労働者のように短期雇用で転々とするアートワーカーが札幌のみならず全国的に多く活動しており、現状の雇用形態やキャリアの築き方に関して多くの悩みを抱えていることをよく耳します。しかしながら、札幌にはアーティストやアートワーカーの生活を支える仕事や、キャリアアップにつながる仕事がまだまだ少ないと感じています。そこで、「Sapporo Art Index2025」では、アーティストの発表の場や、アートワーカーの仕事をつくりだす一つの方法として、企業とアート/アーティストを接続することで、社会にとっても、企業にとっても、アーティストにとっても「三方よし」となる、「アートの仕事」を開発できないかと思い企画しました。
『Sapporo Art Index 2025』は、芸術文化を地域に根ざして発展させていくために、一時的な支援ではなく、実践的な学びと発表の機会を提供する2つのプログラムを無料で展開します。「インディペンデントのスクール」では、多様な講師陣から活動領域を拡張し持続的なキャリアの作り方を学びます。「Art in Public」では、企業やまちと連携しながら“アートの仕事”をつくり出し公共空間で開催する展覧会の心得を習得します。活動を継続する力を育て、社会とつながる仕組みを実装していきます。
「インディペンデントのスクール」では、活動領域を道外へ拡張する方法や、自立につながるスキルを多様な講師陣から学ぶことができます。また、受講生同士や講師とのネットワークを築くことで新たな繋がりをつくり、スクール修了後の様々な活動/仕事へ繋がる期待もよせています。こうした学びを通して、受講生のキャリアアップのみならず新たな知見の獲得と、新しい仲間と出会いを通して札幌のアーティスト/アートワーカーへのサポートを行います。
「Art In Public」は、札幌中心部の公共空間(ビルの仮囲い等)で開催する「インディペンデントのスクール」修了生による成果展です。修了生のうち、作品出展希望者から2~3組の作品プランを公募によって採択いたします。また、採択者には制作補助費として10万円を支給するほか、展示プランについて経験豊富なアーティストがメンタリングを⾏い、公共空間においてより良い作品になるようアドバイスを行います。また、スクールの修了生から希望者のみ、展覧会の開催に関するマネジメント業務を協働し、公共空間/非・美術施設街のマネジメントを経験できるプログラムもご用意しています。
インディペデントのスクール
期間|講座は⽉に1回、9⽉〜1⽉まで全5 回開講予定。
講座|講師5名による座学やメンターによるメンタリングなど全5回程度開講予定。
募集|2025年8月1日(金)〜9月14日(日)23:59まで
参加|無料
定員|20名程度
会場|赤れんがテラス 眺望ギャラリーテラス計画 (〒060-0002 札幌市中央区北2西4-1 赤れんが テラス5階 )
※参加者多数の場合はポートフォリオ審査を行います。ポートフォリオの提出が難しい方は志望動機を選考の参考とさせていただきます。
対象
アーティストやアートマネージャーやアーティスト志望者など20名程度募集
応募資格
1 北海道在住者。
2 国籍、年齢、経歴など一切不問。
3 応募フォームへの記載、面談など日本語でのコミュニケーションがとれる方。
4 活動終了後、事業に関するレポートとアンケートを提出できる方。
講義と講師
9月19日(金) 18:30-20:30「オリエンテーション/公共とアート」:高橋喜代史 (美術家/一般社団法人PROJECTAディレクター)
10月31日(金) 18:30-20:30「都市とアート」(仮):毛利 嘉孝(社会学者・東京藝術大学大学院教授)
11月28日(金) 18:30-20:30「過疎地の絵画、生活と聞き取りと制作実践」:岩名泰岳(画家/蜜ノ木講代表)
11月「展覧会に向けてのディスカッション1」
12月11日(木) 18:30-20:30 「アートマーケット入門」(仮):山本裕子(ANOMALY ディレクター、日本現代美術商協会(CADAN)代表理事)
12月「展覧会に向けてのディスカッション2」
1月「展覧会について」
1月「展覧会に向けてのディスカッション3」
Art in Public
対象
「インディペンデントのスクール」受講生の中から希望する作家2〜3組
公募
作品プランを元に審査を行います。
サポート
1 制作補助費として1組10万円程度を支給します。
2 展示プランについてメンターによるメンタリングを行い、より良い作品になるよう適宜アドバイスを行います。
3 国内外への広報をサポートとして英訳を行います。
4 SNSを活用した情報発信を行い広報サポートを行います。
スケジュール(※予定)
2026年
1月 作品プラン提出
2月 展示
メンター(※他ゲストメンターを調整中です。)
高橋喜代史 (美術家/一般社団法人PROJECTAディレクター)
展覧会概要
会期|2月中旬を予定
会場|札幌駅前通地区の仮設壁、仮設壁内も検討中
※仮説壁へ展示する場合、出力費やシートの張込み費は主催側負担。
※仮説壁に設置した場合のイメージ
※募集締切:9月14日(日) 23:59まで